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武器になる哲学(山口周著)を読んだ。

武器になる哲学(山口周著)を読んだ。

「武器になる哲学」(山口周著)を読んだ。

僕は哲学的な読み物が好きなんですよ。今回読んだ「武器になる哲学」は、いろんな哲学のキーワードを元にした一般世間の問題に対する考察が読めたからよかった。

扱われているキーワードは50種類で、エポケー、ブリコラージュ、ペルソナ、脱構築パノプティコン自己実現リバイアサンなどである。作者の山口周氏は哲学科出身のコンサルタントで大学教授などもしている。話の切り口が鮮やかで多彩である。

本書は一般的な哲学入門書の様に年代別で並んでいるのではなく、作者が有用だと思う哲学を並べている。

本書の骨子としては、そのままでは使いにくい哲学を一般社会でどう使うか?である。その方法論として哲学を二種類に分類する。

  • Whatの問とHowの問。
  • 世界はどの様に成り立っているのか = whatの問
  • 私達はどの様に生きるべきなのか = Howの問
  • 世界の構成物質を考えたギリシャデモクリトスなどはwhatであり、どの様にして生きるべきなのかを考えたニーチェはhow。

ギリシャ哲学などのwhatの問は現代においては陳腐であることが多く、現代のビジネスパーソンはその思考プロセスから学ぶべきだと言っている。例えばプラトンイデア論などは現代社会では陳腐な理論であるが、そこからのソクラテスプラトンアリストテレスと論理が洗練されていく様子など、そういう思考プロセスをトレースするべきなのだ。

まさしくこの本自体が作者である山口周の思考プロセスの記録であり、哲学の入門書のように哲学の知識を求めて読むのは間違っている。いや、個別個別の哲学のキーワードを知るために読んでも良いんだけど、哲学の入門書としては体系づけられておらず極めて不親切である。山口さんはコンサルということだが、哲学や人文科学に深い知識を持っている。そこから生み出される哲学エッセイみたいなものが本書だ。その考察は鋭いものもあるが、首をひねるものもあり、そのまま鵜呑みにするのは良くない。哲学という学問をどのように現代社会で使うのかという解答例として読むのが正しいだろう。

まー、西洋哲学の基本的な素養を身につけてない人が読んでも、アフォリズムは感じても本質的な意見の鋭さがわかんないかもしれないですね。余談ですけど哲学の入門書としては「史上最強の哲学入門」(飲茶著)がおすすめっすよ。

哲学的な素養を身につけている人が、現代社会の各種問題への哲学的なアプローチでの評論を読みたいならまぁ読んでも良いかもしれません。だけど、前述したように西洋哲学の流れを理解していない人が読んでも面白さはわかんないと思います。

今日の徒然

読むべき本が多すぎて時間がないのね。

絵も描きたいし小説も書きたいし、プログラムも勉強したい。

どないせーちゅうねん。

— ゆきにー@雑文書き (@yuki_20211) 2019年2月7日

こういう悩みを抱えている。僕の生活ってのはほぼほぼルーチンワークで構成されているものなのだけど、読書の時間は通勤時間の2時間の間、kindleの読み上げ機能を使って本を読み上げさせて聞いているのよ。

kindleの読み上げ機能はそこそこ精度も高くて使いやすいではある。速度を上げれば2倍速程度の速度で読み上げさせることもできる。だけどまぁ、僕の場合は情報の詰め込みを行うと大事な部分が抜け落ちてしまうような気がして、等倍速程度でじっくりと読んでいるんですけどね。

一般的な文字で構成された書籍であればこれで問題ないのだけど、僕の生業というのはプログラマなので技術書を読まないといけないのよ。ソースコードが入った文章なんてものは読み上げさせたところで全く使い物にならない。なので、技術書は会社に朝早く出勤して15分程度の勉強時間で読んでいる。通勤時間中に読んでいる本はビジネス書を読んでいる。

僕にとっての読書ってのは生活をより洗練させるためにリベラルアーツ的な知識を大量に摂取したいという気持ちが強くてな。ビジネス書といってもマインドが入ってないようなHow to本はあんまり好みじゃないのよ。それどころか、むしろ西洋哲学の本流みたいなところの哲学書の原書をがっつりと読みたいって気持ちもある。さすがにそれは難しくて理解できないから哲学入門的な新書を好んで読むんだけどね。僕は大学の専攻は心理学だったので、人文科学な読み物を読んで真理に心を馳せるのが好きだ。

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